朝7時。子どもはまだ布団の中にいる。声をかけるべきか、そっとしておくべきか。仕事の時間は迫っている。そのまま出かけることへの罪悪感。毎朝、この繰り返し。——そんな保護者の方へ向けて書きました。
不登校の朝は、親にとっても戦場です
「子どもがかわいそう」という気持ちと、「いい加減にしてほしい」という気持ちが同時にある。そのことに罪悪感を感じている親御さんが、本当に多いです。
でも、それは当然の感情です。毎朝同じことが繰り返されて、出口が見えなくて、疲れて当たり前です。あなたがおかしいわけではありません。
何も言わずに出かけたら、一日中気になって仕事が手につかなかった。
どちらが正解なのか、もう分からなくなってきた。
こういった朝を何百回も経験してきた保護者の方からの相談を、日々受けています。
「今日は行ける?」は聞かない方がいい理由
毎朝「今日は行ける?」と聞いてしまう気持ちはよく分かります。でもこの一言が、子どもにとって大きなプレッシャーになっていることがあります。
布団の中の子どもは、すでに「また行けなかった」という罪悪感を抱えています。そこに「行ける?」という質問が重なると、答えることへの恐怖からさらに心が閉じていきます。
「今日は休もう」「ゆっくりしていていいよ」
返事を求めない一言を置いて、そのまま立ち去る。
これだけで、子どもの朝の緊張が少し和らぐことがあります。
親はどう過ごせばいいのか
子どもが学校に行けない朝、親にできることは実は多くありません。それが正直なところです。
でも「何もできない」ことへの罪悪感を手放すことが、まず大切です。
朝の過ごし方のヒント
「おはよう」と「今日は休もう」の二言だけで十分です。それ以上は子どもにとって負担になることがあります。
食べる・食べないは子どもに任せる。「用意してある」という事実だけが伝わればいいです。
子どもが休んでいることで親が落ち込んでいると、子どもはそれを敏感に感じ取ります。「今日も一日が始まった」という普通の空気を作ることが、意外と大切です。
朝は子どもの心が一番不安定な時間帯です。学校のこと・今後のことは夕方以降、落ち着いた時間に話しましょう。
「見守る」と「放置」は違います
「様子を見ましょう」と言われて、何年も経ってしまった——そういうケースが非常に多いです。見守ることは大切ですが、何もしないこととは違います。
親自身が誰かに相談する、専門家と繋がる、保護者向けのカウンセリングを受ける——これらは子どものためでもあり、親自身のためでもあります。
一人で抱え込まないでください。こころケアセンターでは、保護者の方だけのご相談も承っています。長野県を中心に全国どこでも対応しています。
毎朝の「あの時間」を、少し楽にするために
不登校の朝は、答えのない時間の連続です。でも、一つだけ言えることがあります。
あなたが毎朝悩んでいること、それ自体が子どもへの愛情です。完璧な対応なんてなくていい。ただ、一人で抱えないでほしいと思います。