「どうして自分はこんなこともできないんだろう」——外に出られない日が続くと、いつの間にか自分を責めるようになります。でも、それは怠けているからではありません。今回は、外出がつらいときの気持ちとの向き合い方をお伝えします。

外に出られないのは、怠けではありません

外に出られない自分を「情けない」「だらしない」と感じている方は、とても多いです。でも、外出できない背景には、心や体のエネルギーが消耗しているなど、目に見えない理由があることがほとんどです。

「気合いが足りない」「甘えている」——周りからそう言われたり、自分でそう思い込んでしまったりすることがあります。でも、本当に怠けている人は「外に出られない自分」に悩んだりしません。悩んでいる時点で、あなたは前に進もうとしているのです。

カーテンを開けることすら、今日はできなかった。
「明日こそは」と思いながら、また一日が終わっていく。
こんな自分が、嫌になる。

もしこんな気持ちを抱えているなら、まず知ってほしいことがあります。

「外に出なきゃ」と思えている時点で、十分です

「外に出られない」と悩むのは、心のどこかで「外に出たい」「このままじゃいけない」と思っているからです。つまり、責めている気持ちの裏には、前を向こうとする力が確かにあります。

その力を、まずは自分で認めてあげてください。「今日も外に出ようと思えた」——それだけで、十分に意味のあることです。

自分を責めそうになったら:
「外に出られなかった」ではなく
「外に出ようと思っていた自分がいた」と
言い換えてみてください。
見方を変えるだけで、少し呼吸が楽になります。

一人で抱えると、どんどん重くなる

外に出られないつらさは、一人で抱えているとどんどん大きくなっていきます。誰にも言えない、分かってもらえない、そう感じて心を閉じてしまう。これは多くの方が通る道です。

でも、その重さは、誰かに話すだけで少し変わることがあります。解決しなくてもいい。ただ「分かってくれる人がいる」というだけで、心の負担はやわらぎます。

こころケアセンターができること

私たちは、外に出られないあなたを「無理に外に連れ出す」ことはしません。まずは、今の気持ちを聞かせてください。

あなたのペースに合わせた支援:
・まずは話すだけ(LINE・電話・オンライン)
・ご自宅への訪問からスタートも可能
・外出が必要なときは同行支援で隣に
・「何もしない」という選択も尊重します

外出同行支援では、いきなり遠くへ行くことはしません。玄関先まで、近所まで、少しずつ。あなたが「これならできそう」と思える範囲から始めます。

焦らなくて、大丈夫です

回復のペースは人それぞれです。早い人もいれば、ゆっくりな人もいます。大切なのは、人と比べないこと。そして、できなかった日があっても、自分を責めすぎないことです。

今日この記事を読んでいること自体が、前に進もうとしている証拠です。一人で抱えきれなくなったら、いつでも声をかけてください。

※ 気分の落ち込みや不安が強く、心身の不調が続く場合は、医療機関(心療内科・精神科)へのご相談をおすすめします。こころケアセンターは医療機関ではありませんが、医療機関と並行して、気持ちの支えや外出のサポートを行うことができます。